ウズベキスタン共和国におけるメンターシップ教育プログラムの最後のイベント・ワークショップ2を実施
- 代表取締役・小俣伸二
- 2月25日
- 読了時間: 4分
更新日:2月26日

リリース日時:2024/10/26
山形大学アントレプレナーシップ教育研究センターがウズベキスタン共和国の政府系銀行であるビジネス開発銀行(BDB Bank)と締結したアントプレナー教育の提供に関して、現地の中小企業経営者を指導する現地メンターを育成するプロジェクトの最後のイベントとなるワークショップ2が実施されました。この最終イベントは受講者全24名を日本に招いて、山形大学のキャンパスがある山形県米沢市で開催されました。
今現在、ウズベキスタン人が日本を訪れるには日本側からインビテーションを発行し日本大使館からビザ発給を受けなければなりません。受講者にとっては、日本に来ることができるこれだけでも大きな価値がある体験になります。
ワークショップは全5日間。講義だけ無く、文化施設の訪問や企業訪問なども含まれ日本の真髄に触れながら当プログラムの合格をかけたビジネスプランのブラッシュアップ、そしてメンターとしてのスキル/意識の習得が求められました。
講義に関しては、日本的なマインドセットを感じて習得してもらうための礼儀作法や、日本企業の発展の真髄であるカイゼンやリーンマネージメントなどが含まれました。
文化施設訪問は、山形大学の工学部キャンパス内にある重要文化財施設内に展示されている様々な文化/工業資産の見学しました。

またウズベキスタンはシルクロード要衝の地にあるオアシスの都市。米沢/日本とはシルク/養蚕と言う共通のキーワードがあります。米沢で米沢織物、通称”米織”を代々継承している新田株式会社さんを訪問しました。ウズベキスタンでは家族企業と言われる自営/個人事業が経済を支える基盤になっています。彼らの良きお手本とも言えるような工場/工房に受講者全員が興奮気味に食い入るように各部屋を見学していました。



企業訪問は、そのカイゼンやリーンマネージメントを現場で体感、知ってもらうために精密加工企業やニットの最先端工場の視察を行いました。ウズベキスタンにおいては大手企業や一部先進中小企業でリーン・マネージメントやカイゼンを取り入れていますが、そのほとんど大部分はトルコ輸入のノウハウになります。そのため日本のそれらを学びたいニーズが潜在的にかなり大きくなっています。今回、中小企業のリーダーの彼らが日本で直接自分の目でその現場を体験できたことの意義は非常に大きいと感じました。


最終日は5か月にわたって検討を続けたビジネスプランの最終発表を行いました。山形大学の教授陣の厳しい審査を経て、めでたく受講生24名全員がCertificateを授与されました。授与式は米沢市でも由緒ある上杉神社に隣接する上杉伯爵邸で執り行われました。



尚、受講生の1部有志/希望者を引率して、弊社代表・小俣が帰国前に江の島を訪れ楽しいひと時を過ごしました、ウズベキスタンは二重内陸国と呼ばれる海に出るには国境を2つ越えなければならないという内陸国です。従って海を見たことが無い方が数名いらっしゃいました。初めて見る海。そのはしゃぎ方は、大人も子供も変わりが無いのだなという微笑ましい姿を見ながらとても重要なプロジェクトであるメンター育成を晴れて終えることができました。



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